無料から使える!社内のナレッジシェアに使えるAIツール
「RAG」という言葉を知っていますか?
近年、企業内での効率的な情報共有が重要性を増しています。そこで注目されているのが、RAGを活用したナレッジシェアツールです。
社内独自のRAGを構築しようとすると、データを整理するのも大変ですし、ゼロから構築すると膨大なお金がかかることがあります。
本記事では、無料プランから利用可能なAIツールを紹介します。
社内のAIチャットツールを作りたいけど、リソース・費用がかけられないという方にもおすすめの記事です。
RAGとは
RAGは、大規模言語モデル(LLM)の性能を向上させるための手法です。主に以下の2つのステップで構成されています。
検索(Retrieval):ユーザーのクエリに関連する情報を大規模なデータベースから検索します。
生成(Generation):検索された情報を元に、LLMが回答を生成します。
RAGの利点:
・より正確で最新の情報を提供
・幅広い知識ベースにアクセス可能
・ハルシネーション(誤った情報の生成)のリスク低減
社内ナレッジシェアにRAGを適用することで、社内文書や過去の事例を効果的に活用し、より適切な回答や提案を得ることができます。
社内AIチャットがNotionで完結!進化したNotionAIが凄い
Notionは、ノート作成、タスク管理、データベース作成などができる多機能なワークスペースツールです。
NotionAIは以前もAGIラボの記事で紹介しましたが、日々アップデートを続けており、社内のAIチャットとしての機能が進化しています。
ページ指定も可能!Notion内のドキュメントを検索できる
NotionAIは、Notion内のドキュメントをもとにAIに質問したり、文章の生成が可能です。
左サイドバーのNotion AIのフルページ画面または右下のチャットアイコンからAIに依頼をクリックして、AIを立ち上げます。
質問をすると、AIがNotion内のドキュメントを検索して回答してくれます。
社内チャットを使うときによくあるのが、正しい情報がヒットしない・全然違うことをから回答を生成するという問題です。
それを解決できる機能として、質問をするときに、ソースを選択が可能です。これによって、特定のページ内の情報に絞って質問できます。
社内規定について質問したいときは、バックオフィスに関する情報がまとまっているページを選択するなどの使い方をすると便利です。
AIへの質問は、NotionAIのページだけでなくページ内でも質問可能です。
Notion内の情報を検索するだけでなく、ClaudeやGPT-4などのモデルの知識を使って、一般情報について質問できます。
セミナー企画案について、議論しているNotionページで人間同士で議論しながら、AIにもアイディアを出してもらうなどのような使い方ができます。
Slack・Googleドライブ連携が可能に!
ここまでは、Notion内の情報をベースにしたチャットで質問ができる機能を紹介しましたが、それだけではなくSlackとGoogleドライブに連携できるのようになりました。
NotionAI上で、Slack内の情報をもとに情報を検索することが可能です。
例えば、以下のように使い方ができます。
Googleドライブの情報においても、NotionAIがドキュメント・スライド・スプレッドシートの情報を探してきて質問に答えてくれます。
Slackはフロー型の情報が溜まっていて、NotionやGoogleドライブにはストック型の情報が溜まっていることが多いと思います。
今までだと、どちらに自分の知りたい情報があるか検討をつけてから探しにいく必要がありました。
NotionAIによって、フローとストック情報を横断した検索が可能になったのが大きな進化の1つです。
企業におけるナレッジシェアにおいて、フロー情報をストック情報に変換して社内の知見として溜めていくことは重要です。
NotionAIを使うとフローからストックへの変換も容易になります。