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ChatGPTを征服する: 七里式プロンプト「8+1の公式」を解説

はじめに

プロンプトは、ChatGPTのような高度なAIを使いこなすためには欠かせない技術となっています。今回は、いま日本で一番 ChatGPT を使い倒している経営者兼プロンプトエンジニア七里さんが考案した七里式プロンプト「8+1の公式」をご紹介させていただきます(※七里さんの許可を得て紹介しています)。これは、最大限の成果を生み出すためのプロンプト制作に役立つ独自の公式で、ビジネスや個人利用において、効果的な応答を生成するための鍵となります。

本記事では、その概要から具体的な例と一緒に解説していきます。読者の皆様がより効果的にChatGPTを使いこなすためのガイドとなることを願っております。最後に非常に重要なお知らせもあるのでお見逃しなく
それでは早速、「8+1の公式」を一つずつ見ていきましょう!

「8+1の公式」

ソース:https://twitter.com/shichiri_1114/status/1677950262294761474?s=20

今回は、七里さんの考案した「前提条件を作るカスタムプロンプト」を例に、公式の解説を行います。以下のプロンプトを使うと、クオリティの高い「前提条件」(Prerequisites)を簡単に構築することができます。具体的な内容も一緒にご紹介します。

「前提条件を作るカスタムプロンプト」↓

# Prerequisites
**タイトル** プロンプトの前提条件の作成
**依頼者条件** ChatGPTを使って洗練された前提条件を作成したいと考えています。
**制作者条件** あなたは質の高いAIプロンプトライターです。
**目的と目標** 洗練されたプロンプトの前提条件を作成したいと考えています。
# End Prerequisites

#参考情報:
@目標:"
感動的なラブレターを作成するためのプロンプト(ChatGPTへの指示文章). ラブレターの制作者は新宿のバーで働いている.受取人は新宿の不動産屋で働く25歳OLで笑顔が素敵.二人は,制作者のバーで出会った.ラブレターの目標は,一緒に箱根旅行に行くこと.
"

# 回答行動:

${目標}を達成するためのプロンプトに必要な前提条件を下記の項目で作ってください。
・タイトル
・依頼者条件
・制作者条件
・目的と目標
・関連背景
・リソース
・評価基準
・明確化の要件

- 出力結果の冒頭に、"# Prerequisites"を表記してください。
- 結尾に"# End Prerequisites"と注意を表示表記してください。
- ${例}を参考に生成してください

# 例を提示:

@例:"
# Prerequisites
**タイトル: **
**依頼者条件:**
**制作者条件:**
**目的と目標:**
**関連背景:**
**リソース:**
**評価基準:**
**明確化の要件:**


# End Prerequisites

プロンプトつく~る|カスタムプロンプト、前提条件を作る (exp-p.com)

1 前提条件

前提条件は、ChatGPTから質の高いアウトプットを得るための基盤となる部分です。

  • 具体的には「タイトル」、「依頼者条件」、「制作者条件」、「目的と目標」の4つの項目が挙げられます。

前提条件を作るカスタムプロンプト」では以下のように前提条件がしっかり提示されています。↓↓↓

# Prerequisites
**タイトル** プロンプトの前提条件の作成
**依頼者条件** ChatGPTを使って洗練された前提条件を作成したいと考えています。
**制作者条件** あなたは質の高いAIプロンプトライターです。
**目的と目標** 洗練されたプロンプトの前提条件を作成したいと考えています。
# End Prerequisites

これらの前提条件をChatGPTに教えることで、生成される文章の精度が大きく変わってきます。

前提条件の作成方法

  • 前提条件を作るプロンプトを使うことで簡単に、かつ非常に詳細な前提条件を作成することができます。方法は簡単です。
    https://exp-p.com/gpt/u/7にアクセス
    ②ページの右側にある入力欄に作りたいプロンプトの概要を入力し、「次へ」ボタンをクリック
    ③ 出来上がったプロンプトを自分のChatGPTの画面でコピー&ペースト。

注意点として、前提条件はChatGPTの出力の非常に大きく影響します。そのため、この内容は正確な情報を用いて詳細に作成することが重要です。


2 対象情報

次に、出力の精度向上のために、対象者を特定することが重要な要素となります。

対象プロフィールの作成

例えば、ChatGPTでラブレターを作成したいと思った場合は、ラブレターの受取人の情報を詳細にChatGPTに教えることで、受取人にあった質の高い文章を作成してくれます。

プロファイル
1. 年齢層: 25歳
2. 性別: 女性
3. 職業: 新宿の不動産屋で働く25歳OL、笑顔が素敵
4. 興味がある事:
- 都心の不動産マーケット
- バー・カフェ文化
- 若者向けのファッション
- 健康と美容
- 地域コミュニティと交流

こちらも、以下のサイトで簡単にかつ、詳細なプロファイルを作成することが可能です。

プロンプトリンク:https://exp-p.com/gpt/u/214

3 参考資料

次に説明する「参考資料」は、ChatGPTが出力する内容に必要な背景情報となります。

ラブレターを作成したい場合は送り手と受け取り手の関係性などになります。「前提条件を作るカスタムプロンプト」では、#参考情報:というタイトルで、ラブレターの作成に必要な事前情報を詳細に示してあげます。

#参考情報:
@目標:"

感動的なラブレターを作成するためのプロンプト(ChatGPTへの指示文章)を作りたい. ラブレターの制作者は新宿のバーで働いている.受取人は新宿の不動産屋のOLで笑顔が素敵.二人は,制作者が働くバーで出会った.ラブレターの目標は,一緒に箱根旅行に行くこと.

"

背景情報を詳細にするほど、ChatGPTはより精緻な内容を作成してくれます。

4 名詞と動詞

名詞と動詞の組み合わせはChatGPTの精度を左右します。

名詞と動詞の組み合わせの重要性

名詞の選び方はChatGPTにおける精度を左右します。具体的な例を挙げると以下のようになります。

  • ✅ 効果的な指示例:「ラブレターを作成するための…」

  • ❌ 効果がいまいちな指示:「差出人が受取人に対して恋を伝える文章を作成するための…」

名詞の選び方が精度に大きく影響するため、この部分の工夫が求められます。

5 名詞の装飾(形容詞)

形容詞による名詞の装飾が果たす役割

形容詞による名詞の装飾は文章の方向性や感情を大きく変える重要な要素です。

例えば「感動的なラブレター」なら感動的なエピソード、「楽しいラブレター」なら軽妙なトーンの文章が出力されるように、形容詞は出力する文章の方向性を決定します。感動的な文章や楽しい文章など、形容詞によって全く異なるテーマ性を作り出せます。

楽しい印象のラブレター
分かりやすい印象のラブレター

6 出力形式

出力形式とは、ChatGPTによる生成された文章のスタイルや構造を定める部分です。七里式プロンプトの1番から5番までの情報で、出力形式はほぼ完成しますが、細かな調整が求められることもあります。

出力形式の種類

出力形式には様々な種類があり、用途に合わせて選ぶことができます。

  • 箇条書き: 一覧化して情報をわかりやすくする。

  • ステップバイステップ: 手順ごとに説明する。

  • ビフォーアフター形式: 変化や比較を強調する。

  • Q&A形式: 質問と回答で整理する。

  • 短く教えて: 要点を簡潔に伝える。

  • ストーリー形式: 物語のように情報を展開する。

箇条書きで出力
Q&A形式で出力

「前提条件を作るカスタムプロンプト」の場合は、以下のようになります。タイトルを 「#回答行動:」とし、ChatGPTがどのように回答するべきかが、具体的に指示されています。

# 回答行動:

${目標}を達成するためのプロンプトに必要な前提条件を下記の項目で作ってください。
・タイトル
・依頼者条件
・制作者条件
・目的と目標
・関連背景
・リソース
・評価基準
・明確化の要件

- 出力結果の冒頭に、"# Prerequisites"を表記してください。
- 結尾に"# End Prerequisites"と注意を表示表記してください。
- ${例}を参考に生成してください

7 例を提示

そして、次に重要なのが出力例の提示です。これにより精度の高い回答を安定して得ることが可能になります。

以下のように実際の出力と同じ形式を一度示してあげることで、言葉では説明が難しい指示でも、ChatGPTから正確な回答を引き出すことができます。

# 例を提示:

@例:"
# Prerequisites
**タイトル: **
**依頼者条件:**
**制作者条件:**
**目的と目標:**
**関連背景:**
**リソース:**
**評価基準:**
**明確化の要件:**

8 スタイルとトーン

次に、文章の雰囲気や書き方を形作る要素となる「スタイル」と「トーン」の指定です。プロンプトの初期段階で内容を決めた後、スタイルとトーンで書き方の方向性を設定します。

スタイルとトーンの重要性

  • 多様なカテゴリ: スタイルはフォーマル、ニュース、アカデミックなど多岐にわたり、トーンでさらに細分化します。

例えば、以下のようなスタイル・トーンがあげられます

  • フォーマル: 公式で真面目な文章。

  • ニュース: 客観的な情報を伝えます。

  • アカデミック: 論文のような構造。

  • カジュアル: フレンドリーでリラックスした感じ。

  • クリエイティブ: 感情豊か、ユーモラス。

  • ビジネス: 情報が正しく伝わる構造。

独自のスタイルやトーンを効果的に指定してあげることで、より望む結果に近づくことができます。例えば、以下は「感動的なラブレター」を作成してとお願いした時の出力です。

感動的なラブレター

そして、こちらがカジュアルな感じの楽しいラブレターを作成してとお願いした場合。

カジュアルで楽しい印象のラブレター

(+1)拡張とループ

最後に、出力の精度を一段階向上させる鍵となるポイントを説明します。

  • 追加指示での精度向上: プロンプトは一度で終わらせず、追加指示を使って精度を上げることができます。例えば、ラブレターを感動的に再書きしたり、文章を短くしたり、特定のテーマ性を強調したりといった具体的な調整が可能です。

さらに、追加情報に加え、回答の精度を上げていくことも重要です。

相手は日本人の女性であるという追加情報を与える

まとめ

いかがだったでしょうか?ここまで、「8+1の公式」を通じて、ChatGPTをより効果的に使いこなすための具体的な方法を解説しました。
ただしこの記事で紹介しているのは、七里さんの持っているプロンプトノウハウの極一部です。もっと七里さんからプロンプトを学びたい人は下記で紹介するChatGPTセミナーにぜひ参加することをお勧めします。

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七里さんは、ChatGPT を日本で一番使い倒している経営者と言われている一線のプロンプトエンジニアです。

ここでは説明できなかった「8+1の公式」の真髄についても学ぶことが出来ます。

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