【必見】Googleの新しいAIツール「Illuminate」で何ができる?使い方から活用方法まで徹底解説
Googleが新しいツール「Illuminate」を実験的な製品として公開しました。Illuminateは、AIを使って論文などの内容をポッドキャスト化してくれるツールです。
現代社会において、膨大な情報の中から必要な情報を効率的に抽出、整理、活用することは、あらゆるビジネスパーソンにとって重要な課題と言えるでしょう。
特に、学術論文などの専門性の高い情報は、内容を理解するまでに時間がかかってしまうことも少なくありません。それを解決する上で、Illuminate は非常に強力なツールとなりえます。
本記事では、Illuminateの基本的な使い方、具体的な活用例について解説します!
Illuminateとは?
Google の Illuminate は、AI を使って論文などのアップロードした内容をポッドキャスト化できる新しい情報収集ツールです。
実際の画面
Illuminateの画面は以下のようになっています。
Illuminateでできること
Illuminateの機能を以下にまとめました。
① 論文をポッドキャスト化
Illuminateの主要な機能は、アップロードした論文を元にポッドキャストを自動生成することです。
このポッドキャストは、2人のAIスピーカーによって論文の主要なポイントが会話形式で解説されます。
現状では、以下のドメインの論文のアップロードに対応しています。
② ポッドキャストのカスタマイズ
Illuminateでは、生成されるポッドキャストを3つの要素でカスタマイズすることができます。
日本語訳:
対象者: ポッドキャストを聞かせる相手を指定することで、内容の難しさを調整できます。例えば、「小学生」を対象者に設定すれば、難しい専門用語を避けた分かりやすい解説が生成されます。
長さ: ポッドキャストの長さを指定できます。論文の内容を要約して短くまとめたり、詳細な解説を長く聞きたい場合など、ニーズに合わせて調整できます。
トーン: ポッドキャストの話し方や雰囲気を指定できます。フォーマルなトーンで解説してほしい場合や、カジュアルな会話調で聞きたい場合など、好みに合わせて調整できます。
Googleが公開しているAIノートツール「NotebookLM」にもポッドキャスト生成機能は搭載されています。
しかし、現状、上記のような詳細なカスタマイズ機能はIlluminateだけが提供しています。
③ その他の機能
ポッドキャストの生成に加えて、Illuminateは以下の機能も提供しています。
ソースへの質問: アップロードした論文について、ChatGPTのように自由に質問することができます。
ポッドキャストの共有・保存: 生成されたポッドキャストは、共有したり、自分のライブラリに保存したりすることができます。
スクリプトの確認: ポッドキャストのスクリプトはいつでも確認することができます。こちらもNotebookLMは対応していない、Illuminateのみの機能です。
Illuminateでできないこと (10/15現在)
Illuminateは現時点ではいくつかの制限事項があります。
① 日本からのアクセス制限
Illuminateは現在、実験段階にあるため、日本からのアクセスが制限されています。
利用するには、VPNを使用してアメリカのサーバーに接続する必要があります。
VPNサービスとしては様々ありますが、Surfsharkなどが利用できます。
② 日本語での音声生成
Illuminateで生成されるポッドキャストの音声は、現状では英語のみとなっています。
日本語でポッドキャストを生成することはできません。ただし、「in Japanese」などとカスタマイズ部分で指示を入れることで、日本語のスクリプトを生成することは可能です。
③ 対応ファイル形式の制限
Illuminateでは、現状では特定の学術論文サイト(arxiv.org, openreview.net, openaccess.thecvf.com, jmlr.org)の論文しかアップロードできません。
まだまだ制約は多いですが、今後のアップデートに期待です。