【実践Claude3.5 Sonnet】業務効率を上げるデータ分析&自動スライド作成術
Anthropicから「Claude 3.5 Sonnet」が公開され、話題を集めています。
中でも注目を集めているのが新機能「Artifacts」については、Xでも多くの活用事例が出ており活用事例30選を紹介する記事を出し、反響をいただきました。
今回は、Claude 3.5 Sonnetを使用して、「データ分析&自動スライド作成」の方法を紹介します。
PIVOTのYoutubeチャンネルのデータを分析して、ビジネス系で新しくYoutubeチャンネルの提案書を作成することをゴールとします。
AIでのスライド作成は今までもChaGPTなどでできると話題になったことはありますが、実際にビジネスで使えるデザインまで落とし込むのは難しいなどの問題点がありました。
Claude 3.5 Sonnetでは、どこまでできるのかを実践していきたいと思います!
ChaGPT×GASでデータ自動取得
①GASでYoutubeの動画データを取得
Google Apps Script(GAS)を使用することで、Youtubeのアナリティクスデータは誰でも取得することができます。
GASは非エンジニアの方でもChaGPTやClaudeでコードを作成してもらうことで簡単にプログラムを作ることが可能です。
プロンプトは以下のように取得したいデータを記載します。
作成手順とコードが生成されます。
手順通りに、生成されたコードをGoogle Apps Script(GAS)の画面に貼り付けて実行します。
実行すると、エラーがでる場合がありますが、その際はエラーコードをコピーして、「エラーを修正して」と指示することでエラーの修正が可能です。
完成すると以下のようなデータが、スプレッドシートに出力されます。(PIVOTのYoutubeチャンネルの動画一覧を取得しました。)
以下の手順を踏むことで、皆さんの環境でも実行可能です。
以下のスプレッドシートをコピー
YoutubeのAPIキーを取得(取得方法はリンクを参照)
プロパティ設定のスクリプトプロパティ欄に「APIキーを入力」
スプレッドシートの「設定シート」のA2セルに取得した動画のキーワードを入力
スクリプトを実行
Claude3.5Sonnetでデータ分析を効率化
①データ分析のアイディア出し
ここからが、今回の本題です。
取得した動画データを使用して、Claude3.5 Sonnetを使って分析していきます。
まずは取得したデータを使ってどんな分析が可能かを提案してもらいます。
スプレッドシートのファイルをCSVに保存し、CSVをClaudeにアップロードしてプロンプトを入力します。
データを読み取って、分析軸を提案してくれます。
敢えて、どの指標を使用してと指示を入れていないですが、視聴回数やエンゲージメント率などの指標の分析軸を出してくれます。
②動画の傾向を分析し、考察作成
アイディア出しされた内容から、定量的な分析をしてもらいます。
分析軸ごとのデータと考察がセットで出力されます。
考察部分は、動画の内容や視聴者層を理解した上での考察になっており、人がデータ分析から考察を考える時のアウトプットレベルが出力可能です。
「若干」や「比較的」、「傾向がある」など断言しすぎないところが、人が書いたに近い文章を出力できている要因かもしれません。
②分析結果から自動でスライド作成
次に分析結果をビジュアル化して、スライドを作成してもらいます。
Claude3.5Sonetの「Artifacts」機能を使用することで、コードを生成してもらいその実行内容をClaudeのチャット画面上で確認できます。
これによって、非エンジニアの方でもHTML、CSS、javascriptを生成して自然言語でのプログラミングが簡単にできるようになります。
Artifacts機能を使うことで、リッチなビジュアルのスライドを作成したり、複雑なフロー図を作成することができます。
Reactというjavascriptのライブラリを使うことで、動的に動くスライドも作成可能です。