月$10で各種LLMのAPIが使えるコスパ最強Clineシリーズ「Recline」を徹底解説
〜1月24日 01:00
はじめに
AIによる開発支援ツールが注目を集めています。その中でも今回は、Reclineというツールをご紹介します。
Reclineは、VSCode(Visual Studio Code)で動作する拡張機能で、AIを活用してコーディングをサポートするツールです。
Reclineは、Clineをベースにしています。Clineシリーズには、Roo-ClineやCool-Clineなど様々な種類がありますが、その中でもReclineを使用する大きなメリットの一つは、コスト面です。
通常のClineでは、OpenAIやClaudeのAPIを連携して、使用すればする分だけ、API料金が発生していました。
しかし、Reclineを使えば、GitHub Copilotのサブスクリプションに登録するだけで、OpenAIやClaudeのSonnetなどを月額10ドルで利用することができます。
ClineやRoo-Clineについての解説記事もありますので、気になる方は合わせてご覧ください。
Cline:
Roo-Cline:
以降のセクションでは、具体的な設定方法や使い方について詳しく解説していきます。
GitHub Copilotとの連携
GitHub Copilotは、Microsoftが提供するAIコーディングアシスタントです。プログラミング中にリアルタイムでコードの提案を行い、開発効率を向上させるツールとして多くの開発者に利用されています。
GitHub Copilotのプラン
GitHub Copilotには以下の3つのプランがあります:
Copilot Free:基本的な機能を無料で利用可能
Copilot Pro:個人向けの有料プラン(月額10ドル)
Copilot Business / Copilot Enterprise:企業向けの有料プラン
Github Copilot FreeでもReclineでVSCode Language Model APIを使用することはできますが、下記のような制限があるため、制限以上に使用したいという方は、Proの登録がおすすめです。
詳細はドキュメントを参照ください。
Reclineでの設定方法
ReclineのSettingsの画面から、「VSCode Language Model API」に設定することができます。Language Modelには、コーディング性能が優秀なClaude 3.5 Sonnetモデルも選択することが可能です。
VSCode Language Model APIとGitHub Copilotの連携の仕組み
ReclineはVSCodeの言語モデルAPI(VSCode Language Model API)を利用して、以下のような仕組みで動作します:
1.プロバイダーの選択
Reclineは複数のAIプロバイダーに対応しており、その中の1つとして「VSCode Language Model API」を選択可能
2.GitHub Copilotとの連携
VSCodeにインストールされているGitHub Copilotの機能を、VSCode Language Model APIを通じて利用
3.実際の動作
ざっくりとした動作は下記のようなイメージ。
ユーザーがReclineへ質問を入力。
ReclineからVSCode Language Model APIへリクエストを送信
VSCode Language Model APIからVSCodeがGitHub Copilotのサービスと通信し、GitHub Copilotが実際の処理を実行。
GitHub CopilotからVSCode Language Model APIへ処理結果を返送。
VSCode Language Model APIからReclineへ結果を返送
Reclineからユーザーに結果を表示
このように、ReclineはVSCodeが提供するLanguage Model APIを介してGitHub Copilotと連携しているため、Github Copilotの登録が必要ということです。
Reclineのセットアップ
前提条件
Reclineを使用するには、以下のツールが必要です:
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1月17日 01:00 〜 1月24日 01:00
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