見出し画像

【必見】自動メモリー&Web Searchが大幅進化!Windsurf「Wave 2」を徹底解説

2025年1月17日、AI搭載のコードエディタ「Windsurf Editor」が大規模アップデート「Wave 2」を実施しました。

本記事では、Wave 2で新たに追加・改善された機能や、全体的な改良点を整理して紹介します。

リアルタイムWeb検索機能や自動メモリー学習など、多数のアップデートが行われています。

Windsurf Editor」の基本的な使い方はこちらの記事で解説しています。
合わせてご覧ください。


Wave 2 アップデート概要

今回のWave 2では、主に以下のような機能追加・改善が行われました。

  • Web Search(リアルタイム検索)
    Cascadeがインターネット上の最新情報を自動または手動で検索し、外部ドキュメントや記事を直接読み込めるようになりました。

  • Automated Memories(自動メモリー機能)
    ユーザーの操作やパターンをCascadeが学習し、必要な情報を自動的にメモリへ登録する機能です。

  • Enterprise Ready
    大規模な組織での利用を想定し、SaaSやハイブリッド環境などでより本格的に導入しやすくなりました。

  • Code Executionの改善
    Windsurfのターミナル環境がIDEとネイティブに統合され、仮想環境(venv)の動作やDev Containerサポートが向上しています。

  • Problems Tab 連携 & Explain Problem UI
    エラーや警告をProblemsタブからそのままCascadeへ投げ、原因や修正方法を素早く確認できるようになりました。


 ① Web Search機能の拡充

Wave 2で新たに追加されたWeb Search機能により、Cascadeがインターネット上の最新情報を取得できるようになりました。

@webでキーワード検索を行ったり、@urlで特定のサイトやドキュメントを直接読み込んだりできます。

使い方

  • リアルタイム検索: チャット欄に@web と入力すると、必要な情報を自動的に取得してくれます。

  • URL指定: また、@url https:… のようにURLを直接貼り付けると、Cascadeがページの内容も解析してくれます。

  • VPN・社内ネットワーク対応: 企業内VPN環境でも、社内サイトのドキュメントをそのままCascadeに読ませることが可能です。

  • 最新ドキュメント参照: APIリファレンスやリリースノートなど、常に最新の外部情報を開発に活用できます。

@docs コマンド

  • 各種ドキュメントの一括検索
    @docs と入力すると、SupabaseやNext.js、Claudeなど主要なAPIドキュメントを含む一覧が表示され、必要なドキュメントを素早く選択できます。

  • コピペ不要で統合
    クリックするだけでドキュメントが読み込まれるため、該当ページのURLをコピー&ペーストする手間を省けます。

クレジット消費と注意点

  • クレジット消費: Web検索1回につき1フローアクション、ページ解析も追加クレジットを消費します。

②Automated Memories

Wave 2では、Cascadeが自動的に開発者の行動を学習し、必要な情報を“記憶”する機能が強化されました。ルールを手動で設定する「User-defined Memories」に加え、自動学習で生成される「Cascade Auto-generated Memories」が活用できます。

User-defined Memories

  • Global Rules
    あらゆるワークスペースで適用されるルールを記述できます。ファイルは global_rules.md という形で管理されます。

  • Workspace Rules
    現在のワークスペースのみ有効なルールを .windsurfrules に定義します。大型のプロジェクトの場合でも、不要なルールまで適用されないように分離することが可能です。

Cascade Auto-generated Memories

  • 自動学習・生成
    Cascadeが会話内容や操作から重要そうな情報を抽出し、将来の会話に備えて保存します。

  • 手動登録も可能
    任意のタイミングで「この情報を覚えておいて」とCascadeに伝えると、専用のメモリに追加します。

  • クレジット消費なし
    メモリの作成・編集にはフロークレジットを消費しません。

メモリの管理方法

  • 確認・編集
    「Windsurf Settings」の「Manage Memories」から、作成済みのメモリを確認・修正・削除できます。

  • 優先度と文字数制限
    グローバルルールとワークスペースルールが合わせて12,000文字を超えた場合、優先的にグローバルルールが適用され、超過分は無視される点に注意が必要です。


③Code Executionの改善

Wave 2では、Windsurfのターミナル環境とIDEシェルの統合が進み、コマンドをスムーズに行えるようになりました。加えて、Dev Container関連のサポートも拡充され、Windows環境への対応や安定性が向上しています。

IDEターミナルとの統合

  • ネイティブシェルの利用
    これまでCascadeが実行するターミナルコマンドとIDEのシェル環境が一部別管理となっていましたが、今回のアップデートで統合されました。

  • venv等の仮想環境サポート
    Pythonの仮想環境(venv)をはじめ、複数のコマンドがエディター内で想定通り動作するようになり、環境構築が容易になっています。

Dev Containerサポートの拡充

  • Windows環境への対応(ベータ)
    Dev Container拡張がWindowsでも正式に動作テストされており、コンテナベースの開発がしやすくなりました。

  • SSHエージェント転送のサポート
    MacやLinux環境において、SSHエージェント転送が機能するよう改善されています。

  • 安定性向上
    CLI出力のリアルタイム表示やバッファオーバーフローの修正など、多数の細かな改善が行われています。

ここから先は

3,416字 / 13画像
この記事のみ ¥ 500
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

この記事が参加している募集