AIでChatworkの管理を掌握する!Chatwork GPTの構築方法およびGAS InterpreterとのAPI接続
GPT経由でChatworkのあらゆるAPI操作を実行できるChatwork GPTを開発しました。
Chatworkを普段の業務に使っている方からすると非常に有用なGPTです。
後半では、GAS Interpreter でのChatwork API利用方法についても触れます。
Chatwork GPTの多様な機能
Chatwork GPTは具体的には以下30種類のタスクを実行できます。(ファイルアップロードなど一部動作しないものもあります)
ユーザープロファイル管理
ユーザープロファイルの取得
ユーザーの現在の状況の取得
ユーザーのタスクリストの取得
ユーザーのコンタクトリストの取得
ルーム管理
ルームリストの取得
特定のルームの詳細の取得
新規ルームの作成
特定のルームの詳細の更新
Chatwork側で実際に動作している様子:
特定のルームの削除または退出
ルームメンバー管理
特定のルームのメンバーリストの取得
特定のルームのメンバーの更新
メッセージ管理
特定のルームのメッセージリストの取得
このAPIは少しトリッキーです。
以下の特徴があります。
最新100件のメッセージを取得
2回目以降の呼び出しは、前回取得したメッセージの続きからになる
force: 1 と指定すれば、常に最新の100件を取得する
重要:GPTsの制限により、メッセージの容量が多すぎるとエラーになってしまう(この制限は不便ですが、force 0 にすれば、新着のメッセージのみを取得するためOK。GAS Interpreterを使うとメッセージ情報を減らしてから取得するなどの工夫が可能)
特定のルームへの新規メッセージの投稿
実際に送信されている様子:
特定のメッセージの更新
実際に変更された様子:
特定のメッセージの削除
特定のメッセージの取得
タスク管理
特定のルームに新規タスクの作成
実際に追加されたタスク:
特定のタスクの状態の更新
特定のタスクの取得
特定のルームのタスクリストの取得
ファイル管理
特定のルームのファイルリストの取得
特定のファイルの取得
特定のルームに新規ファイルのアップロード
ルーム招待管理
ルーム招待リンクの作成
ルーム招待リンクの更新
実際に作成されたリンク:
ルーム招待リンクの詳細の取得
ルーム招待リンクの削除
同じURLにアクセス:
コンタクトリクエスト管理
受信コンタクトリクエストの取得
受信コンタクトリクエストの承認
受信コンタクトリクエストの拒否
Chatwork GPT の特徴は、30種類のChatworkのAPIを操作できることです。
このGPTの構築方法には、文字数50261文字の巨大なYAMLファイルが含まれます。
このYAMLファイルはChatwork専門のGPTを作るだけではなく、他のGPTに入れ込むことでChatworkへの接続機能をつけることにも使うことができます。
また、別の方法としてGAS Interpreter経由でChatwork APIにアクセスする方法もあり、そちらも同時に紹介します。
GAS Interpreter と繋げた場合
GAS Interpreter経由でChatworkを使用できることの利点は、
- for文などの制御構文をコードで使用することでより柔軟な命令ができること、また重要なポイントとして、
- Chatworkのメッセージ取得APIの出力が多すぎる問題に対処できる点、
- 長大なYAMLファイルが必要ない点が挙げられます。
反対に、YAMLで設定することによる利点は、コード生成が必要ないので、実行スピードが速い点や、API仕様書が正確な点が挙げられます。
GAS InterpreterでChatwork API を扱うことの一番の利点は、プログラム経由でシームレスにGoogleサービスとChatworkがつながることです。
自分の所属するすべてのルームの最新100件までのメッセージをスプレッドシートに構造的にまとめる
出力されたスプシが以下です。ここには、自分の所属するすべてのルームの最新100件までのメッセージがまとまっています。このようなGoogleを絡める高度な操作は、Chatwork GPTの方ではできません。
それでは早速、Chatwork GPTの構築方法および、GAS Interpreter での利用方法を見ていきます。